コピィをちょうど30部とらなくてはならなくなりまして、
その弾みに大事なことを忘れてしまいました。
電話もしきりに鳴っています。
紙束を抱えて戻る途中のことです。
「何をしてるのですか?」
私はそう尋ねました。
「パソコンにコウヒイを注いでいるのです」
「壊れてしまわないのですか、また、意味はあるのですか?」
「いいんです。誰も何も言わないし」
そうですかとだけ言いまして、私は自分の席に戻ってしまいました。
私は少しだけくらい気分になり落ち込みました。
どうして、もっと気の利いた会話が出来なかったのでしょう。
私は今いち度、彼の方を一寸見ましたら目が合いまして、
今度はとても恥ずかしくなってしまいました。