
東京都港区在中、沢森泰夫(仮名)32才はいつものように海へ働きに出かけようとしていた。
「いやー、今日はいい天気だなぁー、海は大しけだけど。」
確かに海は戦後最大級の荒れようだった。違うけど。そのような中、この事件は起こったのである。
「いくら漁師二十年の俺でも、今日の海は流石に辛そうだなぁ〜 密漁だけど。」
泰夫がいつもそうしているように今日もまた、上野で買ったサングラスを掛けようとしました。密漁は危なっかしいので、警察に顔が割れないようにするためです。
ちょうどそのとき、堤防の向こうからぼうそうぞくもびっくりするくらい乱暴な乗りかたの自転車がやってきました。其レワ所謂ママチャリでした。
「うわー、なんて危なっかしいんだ、俺もそうだけど。」
その自転車が近づくにつれて、どうやら乗っているのは女だと分かります。しかも驚いたことに、松たか子の物まねをしていたのです。そして、やっぱり泰夫の目の前で急ブレーキをかけるや否や開口いち番泰夫に叫んだのです。
「ビックル飲むか!?」
「って言うか似てねぇー、」
「たしかに!」
「フィリピン人なら似てるけど。」
「ごめんなさいね」
その後ふたりは何故か結婚してしまった。しかも嫁のほうは名古屋の出身だったので、それはずいぶん派手だったそうな。